2011年5月18日水曜日

読み書きが出来るようになりたい

今、Dream Trainに来ている子ども達について少し紹介したいと思います。
ream Trainに行きたいという女の子に会いました。
その子の家は父親は安定した仕事がなく生活に困っていました。
そのために、女の子は今まで学校に行った事がなく、寝て、起きて、ご飯を食べて繰り返し、13年経ちました。
右目が見えにくく、色の識別が出来ず、時々強い痛みを発するとのことでした。
女の子がどれくらいみえているのか診察するために私は、瞼に触れ、瞳の色や大きさなど診察していきました。

すると女の子は突然泣き出しました。
「家族と離れるのが嫌なんだね。行きたくないよね。」と話しかけると

女の子はこう言いました。
「眼が痛くて、どんなに辛くても、こうやって誰も私の眼をかまってくれる人はいなかった。だから嬉しいんです。」と。

ミャンマーでは日本のような医療制度がなく、病院にかかると治療費を100%自己負担しなければなりません。
生活に余裕のない家庭では、病気になっても未治療のまま、辛い想いをしながら生活していかなくてはいけません。

医療者が診察をしたことはこの子にとって、本当に嬉しいことだったのだと思います。
 
両親は
「目が悪いせいで、結婚も出来ず、仕事に就くこともできないかもしれない。
ream Train に行ったら、学校にも行けるし、職業訓練を行ったあと、就職できるかもしれない。」
と思い、ジャパンハートに子どもを預けたいと言っており、私達は女の子の受け入れを決定しました。
そして、ジャパンハートが医療活動をしている病院に連れて行き、手術を行いました。
その後、女の子の眼は問題なく見えるようになり、痛みもなくなりました。 

ream Trainに来て、一から勉強しなくてはいけませんが、読み書きが出来るようになりたいという彼女、頑張っていい人生が送れるようにサポートしていきたいと思います。

                                陽子 2010.12.10
ご支援して頂ける方を募集しています。
ご支援して頂ける方は以下のアドレスへ
http://www.japanheart.org/support/foster_care.html

0 件のコメント:

コメントを投稿